DOG SIGNAL-漫画感想レビュー

どうも漫画大好きゆるゆるゆーりです!

今回は犬好き、犬と暮らしている人へぜひ読んでもらいたいおすすめ漫画の紹介です!

『DOG SIGNAL』

DOG SIGNAL 1税込715(2022/08/21時点)

著:みやうち沙矢

突然フラれた彼女から押し付けられる形で、犬を飼うことになった主人公・佐村未祐(さむらみゆ)。

慣れない散歩中に飼い犬のリードを手放してしまい、そのままの勢いで飼い犬は道路の真ん中へ飛び出して行ってしまう。

あわや車に轢かれてしまう・・・寸前で、彼が出会った一人のドッグトレーナーによって佐村未祐と飼い犬サンジュのパートナー生活は好転していく、というお話。

  • おすすめポイント

①猫派でも思わず可愛いとうなる絵力

みやうち先生の観察力と表現力をこれでもかと感じるのはやっぱり犬の描写ですね

色々な犬種を見事に描き分けるだけでなく、犬の感情を誇張しすぎず擬人化しすぎず描かれているところは必見

長年の猫派ですら、「こういう感情で人に語りかけてるんだな、犬ってかわいいな〜」と感じるほど

生粋の犬好きさんや猫好きさんって、もうそのシルエットを見るだけで好意的な感情が湧くと思うんです

私は猫の額の丸みを見るだけでかわいいが溢れるほどの猫派でして。

幼少期に犬に噛まれたことから嫌いではないけど好きではない程度だったんですが、今作を読んでいると犬の良さがわかりました

②作者の犬への愛が随所に!

作者コメントの部分やあとがきでも書かれているように、作者みやうち先生は生粋の犬好きのよう。

それは幼いころに近所の飼い犬写真を撮りだめるほどに。(許可なくしていたので怒られてしまったようですが)

犬に対する深い愛情が興味となり、今作のような「犬の特性」を理解し、「犬が人間社会で穏やかに過ごす」ためにはどうしてあげればいいのか?をドッグトレーナーの目線から深堀していったようですね。

また、作中では主人公の尊敬するドッグトレーナー「丹羽眞一郎(にわしんいちろう)」に相反する存在として、元師匠の「篠原誠二(しのはらせいじ)」が登場します。

元師匠篠原は、犬のしつけとして最初は嫌煙していた「体罰」を諸々の理由から行うようになり、二人の子弟は決別。

ここのストーリーも複雑な人間社会と人間模様を巧みに描かれているので、また別記事でまとめたいですが、その過程にも作者みやうち先生の犬への愛情を感じるところが。

それは体罰として殴られる犬の描写を直接描かないこと。

メタ的な話にもなりますが、ストーリー展開として「犬のしつけに体罰を行わない」をモットーにしていた「篠原の価値観が転換されるシーン」を、

ハッキリ絵で見せることは読者に対して大きなインパクトを与えると思います。

ショッキングなインパクトを与えることで、読者層を惹きつけるという手法はメジャーだと思うのですが、あえて作者みやうち先生はそこを描かない。

本当に犬が好きだからこそ、ストーリーを盛り上げるための機械装置として「体罰を受ける犬」というシーンを盛り込まないという意思を感じました。

私はこのシーンで作者の信念を感じ、悩み抜かれて様々なシーンを描かれているんだなと、上から目線になってしまいますが「信頼できる」作者さんだとも感じました。

③以外と奥深い!犬と快適に過ごすための知識満載

私は幼少期に祖母が雑種犬を飼っていたので、ときおり散歩のお手伝いをしていました。

といってもリードをつけて決まった道を歩くというだけのもので、なんのために犬には散歩が必要なのか?などは全く理解の外でした。

ですがドッグシグナルを読むことで、散歩には様々な役割があることを知りました。

リードの使い方ひとつ取っても、犬に取って安全で快適な持ち方、使い方があるという。

リードは犬の自由を奪うための道具ではなく、行動範囲をセーブし、犬を危険から守り、周囲への迷惑行為を防ぐためにあるもの。

そして、飼い主と犬とのコミュニケーションのための道具でもある。

犬と人間は直接同じ言葉を使い喋ることはできませんが、

日々のしつけで犬に理解できる言語や仕草を覚えてもらうことでより家族として近くなっていける。

ドッグシグナルはぜひ犬を飼っている人に読んでもらいたい作品のひとつです!

コメント

タイトルとURLをコピーしました